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2017年4月29日土曜日

メット・ガラ ドレスをまとった美術館


ゴールデンウィークになるとどこも混むので、その前にやっておきたいことをするべく、お直しにだしていたくつの引き取りとか、それとはべつのくつを微調整してもらうとか腕時計リサーチとか、誕生日だった義理母と義理妹にスイーツ購入とかいろいろあってついでに映画「メット・ガラ」を観てきました。

メット・ガラのニュースは毎年見るし、こういう話はもう食べ過ぎた感じでいいやっていまでは思うときがあるんだけど、期限が迫る無料鑑賞券をもっていたので使いたかったのでした。で、観たらやっぱりおもしろいんですね。


The First Monday in May (2016) - doc showing gruelling behind-the-scenes of the most glamorous night in fashion: the Met Ball [Trailer]:


メトロポリタン美術館の服飾部門キュレーターが、メット・ガラの時期にあわせて中国をテーマにした展覧会をつくりあげていく奮闘の日々と、メット・ガラを取り仕切るアナ・ウィンター率いるヴォーグ軍団の裏側と、チームに加わったウォン・カーウァイやバズ・ラーマンが打ち合わせなどに登場する、という話です。

バズ・ラーマンってこういうところにでてくるんだなあ。世界観すごい似合ってるし。


The First Monday in May Movie Review:


ゴールドのドレスのジェシカ・チャスティンのお姿から映画は始まる。ガリアーノのディオール時代の作品や、ガリアーノご本人もでてきてインタビューに答えておられ、わたくし涙がでそうになりましたよ。お直しされたお顔が不自然でこわかったですけど・・・・・。

マックィーンもね。マックィーンの作品を表すとき、3つの言葉がでてきてひとつが怖さ、恐怖、みたいな言葉だったんだけど、すごい同感でした。わたしは彼がつくるファッションの怖さが苦手だったんだと。


The First Monday in May (image 1):


それから、ウォン・カーウァイがいいこと言ってました。中国のいまじゃなくて過去に焦点を当てることに不満をもらす中国人スタッフ?たちに、「発展途上だから前に進むために過去を振り返るのだ」みたいなことを。

いまがどんなにすばらしくても過去のなにかを受け継いで成り立っていること、そういう文化歴史を携えてこれからも進んでいく冷静さ、謙虚さみたいなものを、いまのわれわれを見てよって言いたそうな方々相手に示していたようにも見えた・・・・・そんな1コマでございました。





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