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2017年4月12日水曜日

「未来よ こんにちは」


イザベル・ユペール主演の映画を観たのはひさしぶり。かつて「ピアニスト」の演技があまりにすごくて気持ちわるくなったのは学生のころだったと思いますが、それ以来、彼女の映画はなんとなく観るのに勇気がいるので遠ざけていたような・・・・・。

いつのまにかそんな気持ちもどこかへ行ってしまったことに最近気がつき、観たくなりました。


・ユペールのリアルな演技
・主人公ナタリーの母を演じたエディット・スコブが気になる
・ユペールの骨格は何タイプなのか?


Isabelle Huppert - L'Avenir:


ユペールの演技はリアルで誇張がなくて、実際いそうなちょっときれいなオバさん。きれいな歩き方じゃないし、背中もちょっと前に曲がっている。このリアルで人間くさいお姿が、いいわけですよ。ハリウッドの仮面みたいな整形顔よりも、しみじみ見入ってしまう。ユペール演じるナタリーが、教え子に語る。「40を過ぎたおばさんは生ごみね」・・・・・。


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ナタリーのママは、おそらく70歳前後なんだけれど、ボケかかっているのに妙に色気があった。やせて枯れて醸される色気っていうんでしょうか。このママ、元マヌカン(モデル)という設定らしいですが、シルバーのボブヘア、肌がバーンと見えたスリップドレス、モードなジャケット姿が、ちょっとだけのシーンだけどかっこいい。

演じていたエディット・スコブという女優さんを調べてみたら、79歳ですって。


Edith Scob (age 75) elegant in all black & gold neck-band at 65th Annual Cannes Film Festival 2012, France:


ナタリーの服装も、胸元が広くあいていたり、膝上まで見えるスカートだったり。ナタリーは哲学の教師なんですけどね。

ママがいる施設に急きょ駆けつけるのに、いつのまにか花を手にしていて、こんな急ぎのときでも?やっぱフランス女!と勝手に思う。1本か2本くらいの花と葉っぱで、さっと摘んできたような感じなのがまたさりげなくて。たとえ一輪でも花っていいもんですねえ。ナタリーの家のインテリアも、広くないんだけど光がたっぷり入って居心地よさそうで、ぎっしりの本棚にかこまれていたり。


#LaReseñaFrancesa: El Porvenir #20TourdeCineFrancés:


ユペールの骨格を分析しながら観ていたんですが、細いストレート?ナチュラルにしては腰が細すぎる。胸板はウェーブに近いが、全体にまるみはあまりない。すねは筋張っている。肩幅せまい。顔が骨っぽい。ナチュラル?腰位置が高いからストレート?・・・・・あとでたくさんユペールの画像をひっぱってきて続きをやりました。

夫がいて子供は独立した哲学教師が、ある日、夫に好きな人ができたと告げられて、おかあさんも死んでしまって、目をかけていた教え子も引っ越して、おひとりさまになる話。とくに盛り上がる場面とかはなく、孫が生まれたりするものの、淡々とおひとりさまで生きていきますーーーという話です。フランス映画の淡々さがちょうど心地よいときってありますね。

今年は夏か秋?に、ユペールの映画がもう1本あるんですよ。そちらのほうは衝撃内容っぽいので、その前にユペールの演技に慣れておく意味でもちょうどいい作品でした♡





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