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2014年9月8日月曜日
1972
毎日の風や空気に、気がつけば秋の気配を感じるようになりました。このまま日に日に寒くなっていくのでしょうか?
カレン・グラハム(Karen Graham)は70年代を代表するモデルで、彼女の仕事で有名なのが、10年以上
(おそらく15年間)務めたエスティ・ローダー(Estee Lauder)の広告キャンペーン。ファッションのアーカイブを
振り返ってみると、70年代のモデルのなかで彼女の存在はとくに惹かれるものがあります。
この写真は、ピーチ色(キャメルとも取れる)のシャツドレス、袖や襟の目を引くデザイン、ウエストの結び、ブラックの
ブレスレットか腕時計か・・・・・足元は、うすいグレーのタイツのようにも見える。秋のファッションへと気持ちを動かされます。
1972年のこの写真を見て、同時に私は、1972年に開館した小さな古い映画館のことを思っています。
最新の映画を上映するのではなく、映画館の方がセレクトされていたんだろうけれど、そのセレクトのセンスが私は好きで、
観に訪れていました。42年間ものあいだ上映してこられたんだそうで、ということは開館したのは1972年になるんですが、
8月末で閉館しました。
カレン・グラハムのこの写真が撮られたころ、その映画館はスタートしたってことになりますから、すっかり様変わりした
ファッション界の様子を考えてみると、毎日上映をされてきた重みは計り知れません。
“なくならないで署名活動” などが起きてもおかしくないくらいのことのように受け止めたのですが、あっけない終わり。
最終日、混むだろうと予想して早くから並びに行ってみると、あれっ?まだだれもいなかった・・・・・そんなものでしょうか。
個人的には、あの映画館があるからこちらの暮らしも楽しめそうかな。なんて考えもあって引っ越してきたんですけどね。
またどこかで復活してくれることを期待しています。
Photo source: Vogue October 1972, photo by Kourken Packanian
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