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2015年1月24日土曜日

Rosamund Pike + Gone Girl


「ゴーン・ガール」(Gone Girl) 観てきました。
失踪した妻エイミー(ロザムンド・パイク)は異常者だけど、わからないとこばかりでもない。
結婚して何年か経ってみると、夫のことがただのおっさんに見えてくるとか、ナメられていると感じるとか、
夫の故郷である田舎の知らない土地に引っ越すとか。ムカつくし傷つくときもあるし、思っていたのとちがうと
感じたりもしますよね。だからってあんな行動に出るのがエイミーなわけで。
頭脳が冴えわたり、幼稚でもある。(彼女はニューヨーカー&ハーバード卒)
自分を守るためにやったんだろう、と初めは思うけれども、次第にわかってくる過激でサイコな行動に、ちがうんだと
思えてくる。彼女は本当は、自分を大切にしていないんじゃないかな。
黙ってNYへ帰る選択もできたわけだし、でも親にどう言えばよいかわからないとか、親の期待を裏切るとか?
こんな自分にした夫にいい思いさせてやらないためには、事件を起こす必要がやっぱりあったか...
"田舎暮らしの愛されていない自分" を軽蔑したのは、完璧な自分 "アメージング・エイミー" でなくなっていったから。
完璧な自分というのもまた彼女自身ではなく、他人からつくられた、他人(両親含む。両親の影響が大きい)のために
演じてきたエイミー像だから、彼女は初めから自分というものを持っていなかったのかも...
そんなことあり得る?と思うけれども、幼少期のどこかに、本当の彼女は封印されてしまったのかも。
"Gone"の意味は、根深い。わかろうとしてみても、心から分かり合うなんて、彼女とは無理だろう。
ロザムンド・パイクの新キャラ誕生って感じです。「プライドと偏見」のイメージがあったから、こんな強烈な女を
演じられる人だったとは、いやぁ、度胆を抜かれました。これだけいろんな角度から議論が出てきそうなヒロイン、
久しぶりに出会いました♪
いよいよ来月に迫るアカデミー賞にノミネートされていますし、彼女がオスカーを獲っても驚かないな~~
それくらい、衝撃で強烈な女を演じていたから!エイミーのこと、まだまだだれかと語り合いたくなります♡


ちなみにロザムンドさん、直線的な服が好みなのか、多いんですが、彼女の骨格は曲線です。
そっちに似合う服やスタイリングのときのほうが、魅力がより出ている。







photo source: 1. via unknown 2. via vogue 3. via glamour 4. via glamour

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