グザヴィエ・ドラン監督の最新作「たかが世界の終わり」を観てきました。
終始、ざらついたノイズを聴かされているような感じ。とても不快感。。。
というのは、となりの席の女性の香水がきつくてクラクラするほどだったのもあるかもしれません。つらかった。笑
・主人公の母マルティーヌの派手ファッション
・マルティーヌを演じたフランス女優ナタリー・バイ
・重いストーリーに挟まれる音楽に救われる

主人公ルイ(ギャスパー・ウリエル)は、自分に死期が迫っていることを告げるため12年ぶりに故郷に帰ってきます。
母マルティーヌは久しぶりに会う息子のためにお洒落して彼を迎えます。
そのときの装いがブルーのネイルにブルーのボリュームネックレス。赤いバラ(?)の総柄スーツ、ついでにアイシャドウもブルーという、ド派手なスタイルで気合が入っています。
わたしの幼いころの記憶のなかのアン・ルイスと、スウィングアウト・シスターのコリーンをミックスした感じ。どちらもなぜかミュージシャン。。。
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コリーン |
身につけているもののコーディネートは過剰な
12年ぶりに現れたルイを前に、家族たちは総じてギクシャクしたりイラついていて、こちらも居心地がわるくなってくるのですが(となりの香水の影響もあり)、わたしはマルティーヌの存在に救われました。
なんだろう、表情なのかなあ。こんな派手派手しくも、品がある。好きです、そういう方。ナタリー・バイのふだんのお姿を見てあまりのちがいにビックリと同時に、ナットク。
なんだかますます魅力的に思えた、マルティーヌとナタリー・バイでした。
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リップカラーが素敵。ドラン監督と。 |
豪華キャストを揃えた点も触れるべきなのでしょうが、わたしはあんまりそこは・・・・・ただ、どこから見ても素敵な役よりも、抑えた複雑な役を演じる姿を拝見するほうが、その人のすごさ、上手さがわかるな~と思います。
登場人物の数がとりわけ少なく(5人)、でてくる場所がほぼ家限定というミニマムな設定は、ポランスキー監督の「おとなのけんか」が思い出されましたが(こちらは4人)、趣はまるでぜんぜんちがいます。
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セリフの掛け合い・テンポが絶妙すぎる。 |
もうひとつ!この重いノイズ的な作品と向き合ううえで救いだったのが音楽でした。
ドラン監督の作品ってほかもこんな感じなんでしょうか。インタビューなど読んでいると彼自身、転換期、過渡期にあるようですが。
すっごく好き嫌いがわかれると思う。だけど彼のような感性に賞が与えられるというムードは、知っておきたいと思う。
何日たっても耳が覚えていて、ユーチューブでさがしちゃいました。モービーだったんですねえ。
こちらも。
マイアヒ~も。
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