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2014年6月25日水曜日

Kaoru Saito



20歳のころに読んだ本を、再読了しました。

10年以上経った今読むと、痛いほど心にしみました。ここに書かれてあったようなことを、
20代でまさに経験しまして、いっぱい悩み、けっこう辛かったように思うから。

20歳の自分は、この本をどう読んだのでしょう。身をもって経験しないとわからないことが
その後10年かけて、いっぱい来たわけで、きっと半分も理解していなかったんじゃないか・・・・・
今は、こわいほどわかります。笑

「はたちからの生き方レシピ」とサブタイトルなので、20代女性に向けた本ですが、
20代を終えて読むと、この本の本当の意味がわかる。なんであんなに辛かったのか、そのわけも。
20代に繰り返し読んでいたら、支えになった1冊だったのかもしれません。今さらですが。笑

冒頭に出てくる、自分の才能さがしの旅を続けて40代になった主婦の話は、この10年のなかで
たびたび思い出すことがありましたが、それは、どれだけいろいろな習い事や勉強をしても
まだ自分の才能は開花しないと肩を落としながら、才能の開花を信じている。という話。
どこか、自分もこうなるんでは?と思ったんですよねえ・・・・・

この女性の話には続きがあります。


――何かひとつのことで有名になったり成功するだけが、才能の使い途ではない。
その人の才能がちりばめられたドラマチックな部屋は、訪れた人のすべてを優雅に包みこみ幸せにする。
それ自体、女性としての成功ではないのか。どんな芸術家も有名人も、結局美しく生きる才能にあふれた人には
かなわないからである。彼女がそのことに気づくのは、たぶん60代くらいになったときなのかもしれない。
それまでは、きっといつかという夢を追い続けるのだろう。しかしそれ自体もまた、生きる才能。――


齋藤さんご自身の迷いなども書かれてあって、こういうナマっぽい内容の本は、
最近あまり出会わないような気がします。本の流行りでしょうか。私は好きです。ナマっぽいもの♪

この本は、雑誌「エフ」の連載がもとになっているようで、エフはもうありません。
スマホやSNSと、ずいぶん時代や環境は変わりました。
今だったら、齋藤さんはどんな言葉をかけてくれるのか・・・・・気になります。










Photo source: theindifference.tumblr.com

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